ポスティングの反響率はどれくらい?業種ごとの目安と計算方法
投稿日:2024.01.12
ポスティングは地域密着型の宣伝に効果的と言われますが、「実際どれくらいの反響があるの?」と気になる人も多いと思います。反響率はどのように計算し算出しているのか、また業種ごとに反響率はどう異なるのかをご紹介します。
ポスティングの反響率とは?
ポスティングの反響率とは、一軒一軒ポストに配布したチラシの枚数に対し、反響がどのくらいあったのかを示す数値のことです。反響とはチラシを見て来店する、問い合わせをする、購入するといった行動を指します。
一般的にポスティングの反響率は0.01%~0.3%ほどといわれています。
例えば10,000枚配布したとすると、反響は1~30人からあったことになります。しかし扱う商材や配布する方法・エリア・タイミングなどによっても変動するため一概には言えません。
一方でポスティングの反響率を把握することは、反響率が高いエリアやターゲット、適切なタイミングや読まれるチラシであるかどうかなどを推測できます。次回以降のポスティングの精度を高めるヒントとなるでしょう。
反響率の計算方法
反響率の計算は、次の計算式で求めることができます。
反響率(%)=反響数÷チラシの配布枚数×100
仮に5,000枚ポスティングをして1人から反響があった場合、1÷5,000×100=0.02(%)ということになります。
業界別!ポスティングの反響率
ポスティングの反響率は、業種によって大きく差があります。単価が安いものや生活に身近なものは反響率が高く、単価の高いものや慎重に検討する必要があるものは反響率が低くなります。ここでは業種ごとの、具体的な数値を解説します。
不動産業業界
不動産業界は商品単価が高額であり、反響率は0.01~0.03%とされています。チラシを10,000枚配布した場合、反響は1~3件ほどになるでしょう。
不動産のポスティングでは分譲マンションや戸建て住宅の販売などを目的としており、チラシを見たことによる問い合わせや資料請求、内覧会などへの申し込みを反響率として計測します。
飲食業界
飲食業界はターゲットの年齢層も幅広く、単価も手ごろなことから反響率は高い傾向にあります。一般的に飲食店業界反響率は0.3〜0.5%とされており、10,000枚配布した場合の反響は30~50件ほどになるでしょう。チラシを見て来店する、また予約や注文をするといった行動から反響率を計測します。コロナ禍によるデリバリーの普及から、さらに数値がアップしているケースもあるでしょう。
美容業界
美容院やエステなど内容にもよりますが、美容業界は単価が高い傾向にあるため反響率も比較的低くなります。美容院の場合の一般的な反響率は、およそ0.1~0.2%といわれており、10,000枚配布した場合の反響は10~20件ほどになるでしょう。またエステや美容脱毛などは高額になるため消費者も慎重に検討しやすく、反響率はさらに低い傾向があります。
学習塾業界
一般的に学習塾の反響率は0.01~0.03%とされており、10,000枚配布した場合1~3件ほどの反響になるでしょう。チラシを見たことによる問い合わせや体験の申し込み、入塾などを反響率として計測します。学習塾は子どもを中長期的に通わせることが多く、どこに通わせるかによって子どもの成績や進路に影響を与えるため、保護者は慎重に検討しようとします。そのためチラシを見てすぐ入塾というケースは少なく、まずは体験や見学に来てもらうことを目指すとよいでしょう。
スポーツジム業界
一般的にスポーツジムの反響率は0.1〜0.3%とされており、10,000枚配布した場合、10~30件ほどの反響になります。中長期的に通うことになるスポーツジムはチラシを見ただけですぐ入会にはなりにくく、まずは体験や見学に来てもらうことを目指しましょう。実際に店舗の雰囲気やスタッフの対応をみて、入会を決める人が多いでしょう。
反響率を高めるにはどうしたらいい?チェックしておきたいポイント
反響がない、また反響率が低い場合、何かしらの原因があります。反響率を高めるためにチェックしておきたいポイントを解説します。
適切なエリア選定とターゲット選定
ポスティングをする際、配布エリアや配布ターゲットはよく検討する必要があります。
例えばポスティングをするエリアは、ただ店舗の周辺にすればよいだけではありません。よりチラシの反響率を高めるには、マーケティングデータを活用したエリア選定をすることが大切です。
マーケティングデータとは国勢調査などのデータを利用し、その地域ならではの傾向や特徴を分析したデータのことです。どのエリアにどんな年齢層・家族構成の人が住んでいるのかなどを把握することで、より適切なターゲットに情報を届けることができます。
例えば学習塾の場合、子どもがいる新興住宅街や学校の近くの集合住宅が効果的でしょう。またリフォーム会社であれば、築年数が10年以上経っているエリアや、高齢の住人が多いエリアが効果的です。
分かりやすく訴求力のあるデザイン
人はチラシを手に取ってから数秒で、「いる・いらない」を判断しています。パッと見て何のチラシなのかが分かる、見やすいデザインでなくてはなりません。またほかのチラシに埋もれないような、インパクトがあるデザインもよいでしょう。キャッチコピーやフォントで目立たせることができます。
またセール情報や特典、クーポンなどを付けることにより、お得感から興味を引き、思わず読みたくさせる効果もあります。
効果的なポスティングのタイミング
ポスティングの反響率を高めるには、ポスティングをするタイミングも非常に重要です。セールなどイベントの1~2週間前にはポスティングを完了しておくことで、消費者に余裕を持って認知してもらうことができます。
また、新学期や新年度の春先には、習い事やスポーツジムなど新しいことを始めたくなる人も多くいるでしょう。そうった消費者の気分に合わせたタイミングでポスティングすることで、反響が期待できます。
飲食店でも季節に合わせた旬の食材や、ハロウィン・クリスマスといったイベントに合わせたタイミングでポスティングすることで、より消費者の関心を引くことができるでしょう。
継続したポスティングと効果測定
ポスティングは一度実施しただけでは、高い反響率は期待できません。何度も繰り返し行うことで、少しずつ認知度を上げ反響に繋がっていきます。
ポスティング後はしっかりと効果測定をすることで、次のポスティングに改善点を活かし、より精度を高めていくことができます。そうしてポスティングを繰り返すことで、反響率そのものを高めていくことができます。
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日本ポスティングセンターではただチラシを配るのではなく、「反響アップにつなげる」までが役割だと考えています。
これまで当グループ会社で2000万部以上のチラシを配布し、その中で効果測定におけるノウハウや改善方法を蓄積してきました。
「ZENRINの商圏データ」を活用したエリア選定や、ポスティング後には配布報告書を提出しお客様との面談、戦略的な作戦会議を実施しています。
そうして収集したデータを次のポスティングに活かしながら、反響がでる配布方法・配布エリア選定など、改善に向けてご提案しています。
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